会計事務所 夏の求人!『失敗しない転職・就職ガイド』

会計事務所 夏の求人!『失敗しない転職・就職ガイド』

会計業界、夏の求人時期がやってきました・・・
会計事務所の転職・就職を考えている方にとって、この時期は「自分にもっとも合う会計事務所」を探し、そして就職できるか?といった一大イベントです!

皆さんがこの業界でやっていこうと決めたからには、描く夢=なりたい会計人・税理士像を実現するための一歩が、この転職・就職を成功させることです。

この夏を、最後の転職・就職活動にしませんか?
「失敗しない転職・就職ガイド」として、会計業界の転職・就職についてまとめてみました。

目次

1.会計事務所の求人はどこで探すの?
2.会計事務所の選び方
3.ブラック会計事務所(避けた方が良い会計事務所)について
4.失敗しない履歴書の書き方  “6つの重要ポイント”
5.内定を取るための面接ポイント

 会計事務所の求人はどこで探すの?

会計事務所の求人情報は、主に下記で探すことができます。

(1)会計業界に特化した求人サイトで探す
(2)大手求人・転職サイト、求人情報誌で探す
(3)専門学校の求人情報誌、合同就職説明会、求人情報から探す
(4)ホームページ検索して、個別に求人募集中の会計事務所を探す
(5)ハローワークで探す
(6)人材紹介会社に登録して探す
(7)友人・知人から紹介してもらう

 

(1)会計業界に特化した求人サイトで探す

会計業界に特化した求人サイトで探す

求人サイトに登録されている会計事務所を、仕事内容や職場環境・地域等・募集要件等で検索することができ、直接求人に応募することができます。
会計業界に特化しているため、細かい条件で希望する会計事務所を絞り込み検索できるのもメリットです。また、求人サイトは職務経歴や希望条件を匿名で登録しておくことで、興味を持ってくれた会計事務所から直接オファーを受けることができます。

(一般の大手求人サイトと比較して)会計業界に特化した求人サイトには多くの会計事務所の求人掲載があり、常時求人掲載している会計事務所も多いため、効率的に求人情報を探すことができます。

●経理・財務・会計専門就職サイト 人材ドラフト
http://www.jinzai-draft.com
経理・財務・税務会計分野の求人情報を常時300件以上掲載!経理・財務職や総務・経理職を求める企業、税務・会計職を求める会計事務所の利用率は業界トップクラス!

●会計業界で活躍したい人のための転職・就職サイト 会計求人.com
http://www.kaikei-kyujin.com/
企業からのスカウトが受けられる!過去8年で600社以上が掲載した実績


(2)大手求人・転職サイト、求人情報誌で探す

リクナビNEXTやマイナビなどの大手求人・転職サイトでも、会計事務所の求人情報を見つけることができます。
大手求人・転職サイトに掲載している会計事務所は、他の媒体にも並行して求人広告掲載しているケースもあり、常に人材募集をするような成長している会計事務所、規模の大きい会計事務所が多いでしょう。

一般企業の経理等を募集している企業の登録も多いので、会計事務所の転職・就職と並行して、一般企業への就職・転職も検討している場合には登録するメリットが高いでしょう。
また、求人募集を出す会計事務所側としては、会計事務所経験の有無に関わらず、幅広く人材を検討したいという理由で大手求人サイトに掲載しているところが多いです。会計事務所・未経験の方にはおすすめかもしれません。

●リクナビNEXT
https://next.rikunabi.com
リクルートが提供する、就職と転職・派遣に関する求人情報サイト

●マイナビ
http://tenshoku.mynavi.jp/
あなたの転職を支援する転職サイト「マイナビ転職」。豊富な求人情報と転職情報・転職支援サービスで転職をサポート


(3)専門学校の求人情報誌、合同就職説明会、求人情報から探す

専門学校の求人情報誌、合同就職説明会、求人情報から探す

税理士受験生で専門学校に通っていれば、各会計事務所の求人情報が壁に貼られているのを一度は見たことがあるのではないでしょうか?
また、税理士本試験が行われる夏と、合格発表のある冬に「求人情報誌」が発刊されると同時に、専門学校主催の「合同就職説明会」が開催されます。

いろいろな会計事務所を見るのに最適な合同就職説明会では一日に複数の会計事務所と面談ができるため、転職・就職の情報を収集するには絶好の機会になります。
当然ですが、専門学校に掲載されている求人対象は税理士受験生です。そのため仕事と税理士試験の勉強の両立に理解のある会計事務所が多いでしょう。

見せ方や条件が良い会計事務所だと、倍率は50倍以上になることもあります。
(※ちなみに条件が良すぎる場合は、既存の自分の担当のお客さんを持ってくるように言われることもあります)

圧倒的に、会計事務所側が有利な説明会になりますが、会計事務所側は多額の費用を負担しているので仕方ありません。しかし、お時間がある方はぜひ参加してみることもおすすめします。
自分自身が会計事務所からどのように見られているか?各会計事務所の特色等、勉強になることを挙げればきりがないくらい勉強になります。(場合によっては、トントン拍子に就職となることもあります)

ここで自分の評価や各事務所の特色を確かめてから、もう一度自分が何をしたいのか?どのように働きたいのか?など冷静に判断して、就職活動を進めることも非常に良いと思われます。

●TAC合同就職説明会
http://tacnavi.com/event.html

●大原就職面談会
http://www.o-hara.ac.jp/jinzai/mendan/


(4)ホームページ検索して、個別に求人募集中の会計事務所を探す

個別にホームページ検索をして会計事務所を探すのは、求人募集中の有無にかかわらず就職する会計事務所を自分で探したいという方向けです。

「自分のやりたい業務に特化している会計事務所を探したい」「将来性があり、成長している会計事務所を探したい」など、自ら主体性を持って動かれる場合は、自分で会計事務所を検索で探し、ホームページに書かれている内容から判断してみて下さい。
勢いのある事務所はホームページにも力を入れているところが多いことから、検索でも上位に表示されるケースが多いです。

また、ホームページで「会計事務所 求人(就職・転職) ○○(地域)」や「税理士 求人(就職・転職) ○○(地域)」と検索をすれば、求人募集をしている会計事務所が出てきますが、たいていは求人サイトにも広告を出しています。そのため、会計事務所に特化した求人サイトで検索して調べる方が、どちらかと言えば効率的です。


(5)ハローワークで探す

ハローワークは無料で求人広告が出せる媒体なので、意外と求人数が多いものです。

ただ、昔ながらの会計事務所や所長先生が高齢な事務所、小規模の会計事務所が全体の多くを占め、大手会計事務所や勢いのある成長中の事務所の掲載はそれほど多く見られません。
地元の会計事務所を探したい、小規模事務所を探したい、パート・アルバイトを探したいという場合には有効かもしれません。


(6)人材紹介会社に登録して探す

人材紹介会社の求人に登録が多いのは、一般的には大手税理士法人や中堅規模の会計事務所です。その理由は、人材紹介会社から採用をした場合には高額の手数料を人材紹介会社に支払う必要があるからです。

募集要項としては「幹部候補、専門職、会計事務所勤務経験5年以上」などハイスペックな人材を希望していることが多く、求職者のスキルやキャリアもそれなりのものを求められてきます。

人材紹介には、「非公開求人」といった人材紹介でしか公開されない求人の紹介を受けることもできます。非公開求人とは、会計事務所が事業戦略に直結しているため他に公開できない、会計事務所が効率的に採用活動を進めるために公開したくない、といった求人案件です。

人材紹介は、自分のスキルやキャリアに沿った最適な会計事務所を紹介してもらい、採用までのサポートを全面的に受けられるといったメリットがあります。
ただ、前述した通り、人材紹介を通しての採用は会計事務所に高額の手数料がかかるため、一般の求人広告で面談した人を優先する傾向があります。


(7)友人・知人から紹介してもらう

友人・知人から紹介してもらう

税理士受験生同士、友人・知人のつながりで職場の話で盛り上がることも多いでしょう。友人・知人からは事務所の雰囲気や環境、仕事の内容といった生のリアルな情報を事前に聞くことができるのがメリットです。

本当に良い事務所で働いている人たちの声には、耳を傾けておいた方が良いかもしれません。ただ、入社後に仕事のパフォーマンスが低いと言われて、誘ってくれた友人の顔をつぶさないようにはしなければなりません。

 

会計事務所の選び方

「自分に合った会計事務所」はどんなところなのか?自分がどの会計事務所の求人募集に応募すれば良いのか・・・
例えば、規模だけでも零細事務所から大手事務所まで様々です。また、同じ会計事務所であっても、税務顧問サービス以外にも幅広く展開している事務所や、特殊業務に特化しているところもあります。さらに事務所の所長が変わればサービスに対する考え方までもが変わってきます。

ここでは自分が入所したい会計事務所を選ぶ際に重要な「会計事務所の規模」「業務別」「所長年齢別」に一般的な傾向を見ていきます。
また、会計業界がまったくの初めてという方が勘違いしやすい、「税理士と公認会計士の違い」「会計事務所と税理士事務所の違い」「税理士事務所と税理士法人の違い」については下記のページからご参照ください。

・税理士と公認会計士って何が違うの?
・会計事務所と税理士事務所って何が違うの?
・税理士事務所と税理士法人って何が違うの?

会計事務所の選び方


(1)規模別

会計事務所を規模別に分けると、零細会計事務所(スタッフ5名以下)、小会計事務所(スタッフ6名~15名)、中堅会計事務所(スタッフ15名~40名)、組織化会計事務所(スタッフ40名~100名)、大規模会計事務所(スタッフ100名超)、四大税理士法人(いわゆるBIG4)、専門特化型会計事務所(相続、医療など)、急成長会計事務所(創業者が40歳以下の新興勢力)があります。

就職・転職する場合には、規模が違うと何が違うのか?一般的な傾向を知っておくことが重要です。規模別分類についての詳細は、下記ページをご参照下さい。

・規模で分類!会計事務所の特徴を知ろう!


(2)業務別

日本全体の企業のうち9割以上を占める中小企業が、会計事務所にとっての一番のマーケット。そして、その中小企業の税務顧問が、会計事務所にとってのメイン業務です。
それ以外には、特殊業務を専門に扱う会計事務所、特定の業種に絞って業種特化サービスを行っている会計事務所もあります。例を挙げると、会計をベースにした経営コンサルティグ業務、事業再生や合併等の組織再編業務、M&A支援、移転価格税制等の国際税務、IPO支援業務、相続・事業承継、医療専門や飲食特化などです。

また、中小企業に税務以外の業務を提案する事務所も増えています。例えば、助成金や補助金、融資支援や事業計画策定サービス。更にはITの進化により、クラウド会計ソフトの提案、ITを使った効率化を提案する事務所も増えてきています。
自分がどのフィールドで活躍したいのかを考えることは、転職・就職先を検討する際にもっとも大事なポイントと言えるかもしれません。


(3)所長年齢別

税理士業界は、平均年齢が非常に高い業界です。税理士連合会の調べによると、60歳以上で53%、40歳以下はわずか10%弱とのことです。会計事務所の転職・就職の際には、会計事務所の所長である代表税理士の年齢にも注目すべきでしょう。

各年代別に特徴を見ていきましょう。詳細は下記ページをご参照ください。

・所長税理士の年齢別で考える!税理士事務所の特徴


(4)会計事務所の選び方(未経験者向け)

会計事務所の選び方(未経験者向け)

前述の通り、会計事務所を客観的に見るのであれば「規模別、業務別、所長年齢別」と見ていくことができますが、大事なことは会計事務所の中身です。
成長できる環境があるのか?雰囲気は良いか?待遇は良いか?主にこの3つに焦点を当てて見ていくことが大事です。どれか一つでも欠けていれば、また次の転職が脳裏をよぎります。面接の際や会社説明会などで、必ず会社の人に聞いてみましょう。

「会計事務所の選び方」の詳細は下記ページをご参照下さい。

・会計事務所ってどういうポイントで選べばいいの?(未経験者向け)


(5)会計事務所の選び方(経験者向け)

会計事務所の選び方(経験者向け)

会計事務所での勤務経験がある方は、さらに成長できる環境にいきたいと意気込んでいることかと思います。
経験者にとって、転職先の会計事務所選びは重要です。ステップアップするためには自分のキャリア、経験年数を基準に考えていくことがポイントです。会計事務所経験が2年の人もいれば、3~7年、8年以上の経験者の方もいます。自分のキャリア形成を戦略的に行うために、下記ページに経験年数ごとの会計事務所の選び方をまとめていますので参考にしてください。

・会計事務所ってどういうポイントで選べばいいの?(経験者向け)

 

ブラック会計事務所(避けた方が良い会計事務所)について

世の中で話題のブラック企業。「会計事務所なんてほとんどがブラック企業」だと言われていたりしますが、当たらずとも遠からずかもしれません。
しかし、就職する側から考えた場合に、就職してはいけない危険な会計事務所の基準は変わってきます。試験勉強との両立をしたい人なら、残業がどれくらいあるのか?が最も重要なポイントになるでしょうし、思いっきり働いて早く実務能力を高めたい人には、のんびりした事務所が就職してはいけない会計事務所ということになります。

でも、誰にとっても重要なポイントがあります・・・それは「職場環境」です。
試験と両立したい人も思いっきり働きたい人も、職場環境が悪いところに入ってしまうと、その目的を達成するための大きな障害となります。それでは、そもそもどのような会計事務所がブラック会計事務所でしょうか?

「残業ばっかり」「怒られてばっかり」「給料が安すぎる」「外回りばっかり」「内部作業ばっかり」「入力ばっかり」「新しい仕事が多すぎる」「同じ仕事ばかりで退屈」・・・不満を挙げればきりがありません。

それでは、ブラック会計事務所を一番見破りやすい裏技をお教えします。

「退職者は多いですか?」

この質問を投げかければ、いわゆるブラック会計事務所は返答に困ります。

「力がなくて辞めていく人が多くて・・」などの返答が来るとブラック会計事務所です。
ぜひ、しつこく聞いてください。大手であれば、「2年以内勤めている人と2年以上勤めている人の人数を教えてください」と聞けばすぐわかります。また、中小や零細では「前の人はなぜ辞めたのですか?その前の人はなぜ辞めたのですか?」と聞けばすぐわかります。

他にも、ミスマッチを起こさないために、その会計事務所のホームページを見てみてください。ホームページがない会計事務所は、完全に旧世代事務所です。所長の家族が事務所内にのさばっていたり、愛人が牛耳っていたりする可能性があります。それは極端だとしても、職場環境なり雰囲気が良いとは想定しにくいのは事実です。

ホームページがない場合は、大原やTACが出す会計事務所専門の求人誌や人材ドラフトのサイトで求人募集要項を見てみましょう。そこにも判断するために必要な情報が載っています。その職場環境の良し悪しを見極める5つの方法を、下記ページに詳細をまとめていますので参考にしてください。

・就職してはいけない会計事務所 5つの見分け方

 

 失敗しない履歴書の書き方 “6つの重要ポイント”

基本的な履歴書の書き方についてはすでにご存知の方が多いかと思いますので、会計事務所に求人応募する場合の履歴書の重要ポイントを6つご紹介します。


(1)履歴書は手書き、職務経歴書はパソコンがベター

履歴書は手書き、職務経歴書はパソコンがベター

手書きが良いかパソコンで作成するのが良いかは、業種や個々の会社によって異なります。

例えばWEBデザイナーの求人応募であればパソコンで作成した履歴書で十分ですし、履歴書を会社に送る際も郵送ではなくメールのケースが多いです。では、会計事務所の求人応募の場合はどうでしょうか?

税理士の平均年齢は60歳近く。40歳以下の所長税理士が少ないことを考えると、いい意味で昔ながらの手書きの履歴書を好むケースが多いかと思います。

手書きの履歴書は、求職の度に時間を割いて1枚1枚丁寧に記載していく必要があるため、求職に対する気持ちの面が伝わりやすいです。
字を綺麗に書けずとも、丁寧に書いているか?ということが大事です。もちろん、うっかり間違いが出てきた時には修正液等を使用せず、再度書き直しをしましょう。パソコンから作成した履歴書については、時間をかけず楽をしたいと思われる可能性があります。
最近では、求人募集要項に「履歴書はパソコンで作成したもので大丈夫」という記載がある会計事務所も増えてきてはいるかもしれませんが、やはり手書きの履歴書には気持ちが惹かれる部分は必ずあります。会計事務所の履歴書はぜひ手書きで書くようにしましょう。

なお、職務経歴書については履歴書よりも手書きの文字量が多いため、一つミスしてしまった際の書き直しが大変だということは採用する側も理解していますので、パソコンでまったく問題がありません。職務経歴書ではそれ以上に求められるポイントがありますので、そのポイントをご説明します。


(2)履歴書の写真

これは会計事務所に限りませんが、求人応募の際にやはり重要なポイントの一つです。履歴書の第一印象は「写真」です。清潔感が溢れるさわやかな写真を使ってください。街角のスピード写真よりも、写真専門店や履歴書用の撮影サービスを利用した方がベターでしょう。

(3)離職期間がある場合はその理由を記載する

税理士受験生であれば税理士試験に専念している期間等があり、職務経歴に離職期間やブランク期間ができることが多いですよね。ブランク期間があると何をしていたのかを気にする面接官も多いことから、面接で聞かれる前に正当な理由や内容を履歴書に記載しておいた方が良いでしょう。

(4)税理士試験合格科目がなくても受験科目を記載する

税理士試験に関する評価は合格の有無だけではありません。受験経験や勉強期間があればその科目に関する一定の知識はあるわけですから、記載しないで評価を下げるよりも、受験科目や専門学校で受講した科目等の記載をしてスキルのアピールをしておきましょう。

(5)趣味・特技についてもしっかりアピールする

趣味・特技についてもしっかりアピールする

履歴書に趣味・特技を記載させる目的は、どこまで集中して取り組むことがきるか?周りと協調して何かに取り組んだことがあるか?を判断したいからです。
趣味・特技について記載したのはいいが、面接で突っ込んで聞かれた時にほとんどアピールポイントを伝えることができなかったということがないように、どういったことをアピールするかまでを考えて、趣味・特技欄を記載するようにしましょう。

(6)面接官は職務経歴書の3つのポイントを見ている 

職務経歴書の見られるポイントは3つ・・・どれだけの実務能力を持っているか?何の強みを持っているか?全体的な構成、プレゼンテーションができているか?になります。

どのような実務を経験してきたか等の記載は書いてあるものの、協調性やコミュニケーション能力、プレゼン能力をアピールする職務経歴書を作っている求職者は少ないように思われます。
採用担当者は職務経歴書を見て、どんな仕事ができるか?どんなポジションにつけさせるか?協調性やコミュニケーション能力を持ち合わせているか?プレゼンテーション能力があるか?を判断してきますので、自分の持ち合わせている能力をフルにアピールした職務経歴書を作成していきましょう。
職務経歴書には規定のフォーマットはありませんので、採用担当者にインパクトを与えるような工夫を凝らすことを考えても良いでしょう。

 

内定を取るための面接のポイント

会計事務所が求人応募の面接時に重視するポイントはどこでしょう?
今までの経験やキャリア、資格の有無等は面接官は履歴書等で把握していますし、すでに変えることができない事実です。もし資格や経験だけで採用を決めるのであれば面接の機会は生まれません。個々の今までの経歴を踏まえ、人間性や資質、意欲を面接で知りたいのです。

会計事務所のお客様は、顧問先である中小企業の社長です。
面接官は経営者と話ができるコミュニケーション能力をまずは見極め、単に話ができるだけでなく相手の気持ちを考えた話ができるかを見てきます。暗くて声のトーンが低く暗そうな性格の人が税務担当者だったら経営者にとって良い税務担当者になりえるか疑問です。

特に未経験の方はここを重点的に意識しつつ、自分がこれからプロの税務担当者としてやっていきたい意欲、特に成長したいという意思を出していただくことがポイントになってきます。業界未経験の方向けの内定を取るためのコツを、下記のページにまとめておりますので参考にしてください。

・業界未経験の人必見!税理士事務所の内定はこうやれば取れる!

経験者・転職される方には、さらにプラスアルファが求められてきます。
落ち着いた態度や、質問に対する的確な回答が求められてきます。履歴書に書いたこれまでの経験や実績について、数字や事実を正確に把握し情熱を持って説明できるようにしておきましょう。
経験のある方には、面接官も仕事内容の説明やあなたと面接で会いたかったなどの説明をしてきます。話をさえぎることなく、注意深く耳を傾け、アイコンタクトを取ったり、忘れそうだったらメモを取ったりすることもしていきましょう。

会社の深い情報を話していることもあります。その話には、あなたが成長したいと思えるステージがその会計事務所にあるかどうかの判断材料にもなりますし、自分がその会計事務所に貢献できることをアピールできるかもしれません。また、プラスのアピールとは反対に、自己の強みと弱みを把握しているという意味で、自分の弱みについて自発的に話すことも大事です。
また、面接官に質問をしていくことで積極的な印象を残せるチャンスです。その会計事務所の考え方や自分が入社したとき、将来のポジションなど積極的に質問していきましょう。ただし、質問で時間を取りすぎて面接が不必要に長くなりすぎてしまうと、先方の予定を狂わせてしまうこともあるので面接時間に配慮することも心がけましょう。
最後に、面接後のフォローが大切です。興味を持ち続けていることをきちんと表現して、お礼の文章をメール等で伝えていきましょう。

 

さて、本ブログでは求人情報だけでなく業界の様々な情報を発信しています。また、「会計事務所の求人業界裏話」でも業界の生の声などを載せていますので、よろしければそちらもご参考にしてください。

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この記事を書いた人

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ベンチャーサポート税理士法人 古尾谷 裕昭
税理士/webコンサルタント/経営コンサルタント
1975年 東京出身
東京下町の浅草出身。会計事務所・コンサル会社を経て2006年に古尾谷会計事務所(後の税理士法人FIS)設立。「親切・丁寧・迅速」をモットーとしてわかりやすい会計サービスを提供するほか、マーケティングや経営全般についてのサポートを行う。その後多方面のニーズに応えるためWEBコンサル会社、同じ税理士を支援するためのコンサル会社を設立。2012年にベンチャーサポート税理士法人と合併し、現職に至る。

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