会計事務所おすすめ書籍-2『長く稼ぐ会社だけがやっているあたりまえの経営』

会計事務所おすすめ書籍-2『長く稼ぐ会社だけがやっているあたりまえの経営』

今回は会計事務所で担当者として役立つ書籍のご紹介です。

「長く稼ぐ会社だけがやっているあたりまえの経営」(フォレスト出版、岡本吏郎著)と言う本なんですが、著者の岡本吏郎先生は有名な税理士さんで、中小企業の会計の本を何冊も書いておられます。

この本は岡本先生のベストセラー「会社にお金が残らない本当の理由」の内容をさらに更新したうえで、今の時代の経営者が知っておくべき経営の考え方について述べてます。

税理士ならすべての人が知っておかなければならない「役員報酬(所得税、住民税)」と「法人税」の関係がわかりやすく解説されてますので、これだけでも会計人としては必須の知識です。

さらに中小企業の経営がうまくいかない要因や、運と実力の関係も非常に参考になります。

一見華やかな成功をしたように見える会社がなぜ10年持たずに消えていくのか?

逆に何世代もの間、目立つことはなくても長く稼ぐ会社は何を考えているのか?

こういったセオリーを長期的な視点から説明されてます。

「兵站」という大事なキーワードを意識して読んでいただきたいです。

 

税理士事務所の担当者は単に会計や税金だけが必要な知識ではありません。

経営者の相談相手になるために経営全般の広い知識が必要です。

そのためには本からの知識は必須です。

もしこの本が難しいな、と感じられる方がいらっしゃいましたら、前著の「会社にお金が残らない本当の理由」を読んでからの方が良いかもしれません。

歴史の話や心理学の話など岡本先生の広い知識が盛り込まれてますので、そこで挫ける方もいるかもしれませんので・・・。

まとめ

法人の内部留保と個人財産として所有するお金。形態は違っても、中小企業ではどちらも「社長のお金」です。経営を長く続けるために、どうすればお金を残せるのか。まさに税理士としての真価が問われるテーマです。

この記事を書いた人

ベンチャーサポート税理士法人 森 健太郎
ベンチャーサポート税理士法人 森 健太郎
税理士/大阪オフィス代表
神戸大学 経営学部 市場システム学科卒業
大学卒業後、某電機メーカーに就職し営業に配属。初年度新人ランキング2位の成績を上げて表彰される。ところが、営業という仕事への葛藤から転職を決意し税理士の世界へ。複数の税理士事務所を経てベンチャーサポート税理士法人に入社。現在は取締役に就任し、主に集客や求人、人事などに従事している。

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