決定版!合格しやすい税法科目はこれだ!合格者5人が語る本当の難易度

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 合格率や目安勉強量に惑わされてはいけない!

今回は税理士試験の選択科目の税法は何が合格しやすいのか、についてお伝えしたいと思います。

ご存じのように税理士試験の税法は合格が非常に難しいです。

簿記論や財務諸表論とは全く別次元の難しさです。

もう何年も勉強を続けている人もたくさんいると思います。

では実際に合格した人は税法科目の難易度をぶっちゃけどう思っているのか?

もしもう一度受験することになったら、どの科目を受験するか?

逆に二度と受験したくない科目は何か?

こういった内容を大阪事務所の4人と渋谷事務所の1人の合計5人で徹底的に議論してみました。

そして「これが合格しやすい税法科目だ!」と言う結論を出しました。

もちろん「私見」なので、まったく客観的な証拠はありません(笑)。

証拠はないですが、これからどの税法を選ぼうか悩んでる人には赤裸々な話なので、参考になるかと思います。

 目安勉強量について考えてみた

専門学校のHPなどには各税法ごとの目安の勉強時間が載ってます。

某専門学校のHPによると、

・法人税、所得税・・・600時間

・相続税・・・・・・・450時間

・消費税・・・・・・・300時間

・固定資産税・・・・・250時間

・事業税、住民税・・・200時間

・酒税、国税徴収法・・150時間

とありました。

この勉強時間は半分が授業の時間だそうですので、自習時間は残りの半分だそうです。

これについて、合格者5人に聞いたところ、

「ありえない!!」

「『千』の位が抜けてるのでは?」

「日本最速ギネス記録でしょう」

という反応(笑)

そこで5人が思う正しい目安時間を計算し直してみました。

ただし5人の合格科目で酒税合格者がいなかったので、それ以外です。

・法人税、所得税・・・・1600時間

・相続税・・・・・・・・1300時間

・消費税、固定資産税・・1100時間

・事業税、住民税、国徴・・900時間

結構、これがリアルかなと思います。

ちなみに2年で合格した場合ということでシミュレーションしてますので、3年以上かかればもっと増えていきます・・・。

ではこれが「合格しやすさ」になるかというと、それはまた別問題。

確かに勉強量が多い科目は覚えることも多く大変ですが、勉強量が少ない科目は受験生の完成度が上がるので競争が激しくなって大変なのです。

 税法科目の合格しやすさをどう考えるか?

国税庁のHPや専門学校のパンフレットには科目ごとの合格率が数年分記載されています。

年度ごとのバラつきはあるもののだいたい12%前後といったところでしょう。

これをもって「合格しやすさ」を論じるのも余りにも素人で単純ですし、5人の合格者の感覚ともずれてます。

そもそも自分が受験するときの合格率が上がるか下がるかはわかりません。

ではいったい何が「合格しやすさ」と関連するのでしょうか?

5人が出した結論は「ライバルの受験生のレベル」です。

つまり合格率の分母となる受験生のうち、勉強のレベルが高い「猛者」がどれくらいいるか、が決め手になるのではないかと考えました。

僕らはこれを「猛者率」と名付けました。

この「猛者率」は3つの要因から構成されてると考えます。

・受験専念の人の割合

・5科目目(ラスト1科目)として勉強する人の割合

・実務で使うために選んだか、合格最優先で選んだかの割合

受験専念の人が多いと猛者率が上がるのはわかりやすいと思います。

少なくとも社会人には不利です。

ラスト1科目として勉強する人の割合というのは正確には測定できませんが、受験生の傾向からだいたいわかります。

税法の合格経験を持ってる人は「ここまで勉強すれば合格できる」というラインを知ってますので、勉強の仕方も違います。

特に理論の完成度をどこまで引き上げる必要があるかを知っているため、計画的に理論を覚える人が多いです。

またラスト1科目になりますと、最後の力を振り絞る人が増えますので、レベルは上がる傾向にあります。

「実務で使うために選んだか、合格最優先で選んだか」については、「できれば合格したいが実務で使うためにとりあえず勉強しようと思った人」が多いほど、本気の受験生は少ないと思われます。

また働いてる人の中には、「実務で使っているためとりあえず受験してみようか」というくらいの軽い気持ちの受験生も結構いたりします。

この3つの視点で考えた上で、各税法科目の目安勉強量や特徴を考えれば、受かりやすい科目が見えてくるのではないかということです。

では各税法科目ごとの「合格しやすさ」を検証してみましょう。

 法人税と所得税はどちらが合格しやすいか?

法人税か所得税はどちらか一方を必須選択しないといけません。

5人のメンバーのうち4人が法人税、1人が所得税でした。

先ほどの「猛者率」で考えると、

・所得税は法人税を合格してさらに受験する人が結構多い

・逆に所得税を合格してから法人税を受験する人は滅多にいない

・受験専念する人の割合は一緒くらい

・ラスト1科目になってる人の割合も同じくらい

・実務で使うために選択したという人は法人税の方が多い

ということで、総合的に考えて法人税の方が合格しやすいという結論になりました。

実際にもテキストなどの難易度も一緒くらいですし、理論の覚えやすさも同じですし、ボリュームも同じくらいです。

そうなると「猛者率」という考え方で法人税に軍配が上がりました。

その他の選択税法はどれが合格しやすいか?

その他の選択税法である、相続税、消費税、固定資産税、住民税、事業税、国税徴収法について考えてみました。

(※酒税は受験経験者がいなかった為割愛)

この中で「受験専念率が高い」のはズバリ相続税。

相続税合格者に聞いても専念してた人が多いのと、周りの人も受験専念が多かったようです。

逆に受験専念が少ないのは事業税と住民税。

事業税は法人税と試験範囲が似ており、住民税は所得税と試験範囲が似てることから、法人税又は所得税の学習者が働きながら選択してるケースが多いようです。

ただし事業税と住民税については、受験専念の人が少ないとはいえ、法人税や所得税の既学習者が多いことから合格しやすいとは言えないです。

勉強しやすいという感じでしょうか。

5科目目(ラスト1科目)として勉強する人の割合については、正確なデータがないため5人の私見ではありますが、相続税、固定資産税、事業税、住民税はラスト1科目という人が多いようです。

逆に消費税をラスト1科目に残してる人は比較的少ないと思われます。

これは消費税が法人税の次に勉強する科目に選ばれることが多いためのようです。

中には簿記、財表、消費と3科目を受験する人も結構多いみたいです。

ちなみに国税徴収法は「別の税法科目とセット」という人が多いようです。

「実務で使うために選んだか、合格最優先で選んだか」については、消費税は実務で使う税法ですのでとりあえず勉強したという人も受験生に結構含まれてます。

ですが固定資産税、事業税、住民税、国税徴収法は実務で使う機会が少なく、合格最優先で選ぶ科目です。

結果的に本試験を受験する人は合格を本気で考える人の割合が高くなり、競争は激しくなる傾向があります。

相続税は実務でも使う税法ですが、ボリュームが多いためか、とりあえず勉強してるという軽い気持ちの受験生は脱落してるので、受験会場まで来る人は本気率が高いということになりました。

さてここまで考えると、受験専念率が低く実務のために勉強してる人が比較的多い消費税は狙い目ということになります。

実際、話をした5人は全員が消費税を勉強してます。

逆に受験専念率が高く、ラスト1科目の人も多く、ボリュームも多い相続税は合格しにくいと言えそうです。

 最後の1科目は何が良い?

残った「固定資産税」、「事業税」、「住民税」、「国税徴収法」の4つから最後の1つを決めてみます。

この4つは実務で使う機会は少ないため、すべて受験のための選択と考えられます。

受験専念率は事業税と住民税が若干低いと考えられるものの法人税、所得税の受験経験者が多いためレベルは高め。

ラスト1科目割合もたぶん同じくらい。

となれば、最後は各税法の特徴で考えてみました。

それぞれの科目ごとに難しさがあるのですが、「運という要素をできるだけ排除できる科目は何か?」という視点で考えてみました。

固定資産税、事業税、住民税は計算の割合が多く、ケアレスミス一つが命取りになります。

また試験中に時間が足りなくなる科目でスピードを求められるため、手を付けるところを間違うと不合格です。

その点、国税徴収法は理論が中心のためケアレスミスで不合格になることがない。

言い換えれば理論をしっかり暗記さえすればいつか必ず合格できる。

計算が少ないので本試験で緊張をしても大チョンボはしにくい。

ボリュームも少ない。

さらに試験時間は余り気味で、時間に追われる科目ではない。

さらにさらに、受験経験者M君の完全な私見ですが、試験会場で年配の人が多かった。税法に疲れてる感じがした。(※国税徴収法の受験生の方、ゴメンナサイ(汗))

ということで、ラスト一つは国税徴収法に決定しました!

 まとめ

ベンチャーサポートの合格者5人が出した結論。

もしまた受験しなければいけないとしたら、何を選ぶかは以下の通りです。

「法人税」「消費税」「国税徴収法」

こんな感じで決定しましたが、実際には本当にどの科目も難しいです。

消費税は理論の言い回しが他の税法より難しく覚えにくいという厳しさもあります。

国税徴収法も理論だけとはいえ、50問~60問くらいを抑えないといけません。

実はここまで書いて何なんですが、5人が最後に言ったことは、

「興味がある科目が一番」

という実も蓋もない話でした。

相続税は難しいと書きましたが、実務に直結する科目であり、これから大注目の税法ですし、将来独立を考えてるならば必須です。

そういったことも考えて、自分にベストな選択を考えてください。

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<i></i>この記事を書いた人

ベンチャーサポート税理士法人 森 健太郎
ベンチャーサポート税理士法人 森 健太郎
税理士/大阪オフィス代表

神戸大学 経営学部 市場システム学科卒業
大学卒業後、某電機メーカーに就職し営業に配属。
初年度新人ランキング2位の成績を上げて表彰される。
ところが、営業という仕事への葛藤から転職を決意し税理士の世界へ。
複数の税理士事務所を経てベンチャーサポート税理士法人に入社。
現在は取締役に就任し、主に集客や求人、人事などに従事している。

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