会計事務所ってどういうポイントで選べばいいの?(経験者向け) 

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経験年数で考える、税理士事務所の転職成功法とは?

こんにちは、ベンチャーサポート税理士法人の代表税理士の中村真一郎です。

税理士業界は新卒よりも中途入社が当たり前の業界です。

一人前になるのに2.3の会計事務所で経験を積むというのは常識のようになっています。

私は3つの異なるタイプの会計事務所で経験を積んでから28歳のときにベンチャーサポートを作りました。

3つと言いましたが実はその間に2つほど1日で辞めたところを挟んでいます。

面接ではいいと思ったものの、出勤した初日のその会計事務所の雰囲気を見て「こりゃダメだ」と感じて当日に明日からもう来ませんのでと言っていました。

いやー、どれだけ身勝手なやつだったのかと思われそうですが、就職する側からすればダメな会計事務所で無駄な時間を過ごすわけにはいかないのです。

経験者にとってステップアップのための転職先選びは超重要事項。

では、どういう会計事務所を選ぶのがいいのかを経験年数に応じて、3つのパターンに分けてお話ししましょう。

未経験での就職は難易度が高いですが、そちらについてはこの記事をご覧下さい。

会計事務所ってどういうポイントで選べばいいの?(未経験者向け)

 

1.会計事務所経験2年で転職

会計事務所を2年経験といっても、その経験を積んだ会計事務所がどんなところだったのかでその人が出来ることは変わってきます。

監査法人系税理士法人、専門特化会計事務所で特殊な税務を最初に学んだ人は中小企業税務を知らないので、ほぼ未経験扱いとなります。

また普通の会計事務所にいた人でもクライアント対応することなく、社内作業しかしたことのないタイプも転職の際に有利とは言えません。

もっとも求められるのは2年でクライアント対応を経験し、決算を自分で組む経験を積んだ人になります。

とは言ってもまだ経験2年。年末調整、確定申告を少し経験し、決算もたいした数こなしているわけもなく、税務調査の経験はほぼ皆無でしょう。

税務の世界は2年程度の経験で一人前になるような甘い世界ではないのです。

キャリアップするのに必要なのは良質な経験が積めるかどうかですから、対象となるのは2~5の会計事務所※ となるでしょう。

※2~5の会計事務所とは、こちらの記事による規模の分類のことで、小事務所から大規模事務所までを指します。

規模で分類!税理士事務所の特徴を知ろう!

この後経験すべきは決算を組む数、そして税務調査経験です。

この量稽古をこなすことであなたの実務能力は飛躍的に伸びるでしょう。

規模が大きいところほど税務調査経験は積みやすいです。

なぜならまず調査の数自体が多い。

零細事務所では年間5件もない税務調査は全部所長が立ち会って終わりです。あなたにその役が回ってくる可能性は少ない。

また8の急成長事務所(※上記リンク参照)もおススメです。

やる気さえあればいくらでもクライアント対応をさせてくれるのはこのタイプです。

所長の年齢が高く落ち着いている事務所では良質な経験となるような仕事はベテランスタッフがやっています。

経験2年程度のスタッフに税務調査対応は回ってこないのです。

結論としては小事務所、中堅事務所、組織化事務所、大規模事務所のうち現在も成長している事務所を選ぶというのが経験2年の方のキャリアップとして最も適していると言えます。

2.会計事務所経験3年~7年での転職

この層は経験者として最も求められます。

決算を組んだ経験も豊富で、税務調査立ち会い経験もあるでしょう。

またクライアント対応も多くこなしていることから即戦力として計算できます。

年齢も30歳前後とバリバリ仕事をする時期です。

ここでの転職は今後のキャリアに大きく影響するため慎重にいきたいところです。

自分が将来税理士業界でどうなっていきたいかを考えるところから始めましょう。

資格を持っている人なら独立したいのか、それとも組織の中でやっていくのか、資格を持っていない人はこの業界でずっと生きていくのかどうか。

資格を持っている人は自分が将来どんな会計事務所を作りたいのかという視点で選ぶ必要があります。

専門特化を考えているならそれ系のところへ、バリバリ集客して大きい会計事務所を作りたいなら最も成長していそうなところへ。

所長のキャリアを見て、自分の理想像をイメージできるような事務所に入るのがいいと思います。

資格はあるが組織の中で活躍したい方(最近こちらの方が多いです)や、資格は持たずにこの業界でやっていく方は3~5の中で選ぶのがいいでしょう。

※3~5の会計事務所とは、こちらの記事による規模の分類のことで、中堅事務所から大規模事務所までを指します。

規模で分類!税理士事務所の特徴を知ろう!

ただし、個人事務所ではなく税理士法人にしているところ、それも親子で税理士法人にしているとかではなく永続性のあるような形になっているところがおススメです。

結論としては中堅事務所、組織化事務所、大規模事務所のうち税理士法人にしているところを選ぶのがいいと思います。

当然ですが、今後の成長が見込めるという点も重視すべきです。それでないと給料は結構低い地点で微動だにしなくなりますので…

3.会計事務所経験8年以上での転職

キャリア豊富な税理士業界のベテランの方の転職は最後の就職のつもりで決める方が多いです。

この場合に重要視すべきは「長期的に安心して働ける会計事務所かどうか」と「雰囲気が合うか」の2点になります。

安定性、将来性を見極めるにはやはりある程度の規模というのは目安になるでしょう。

4.5の組織化事務所、大規模事務所、もしくは専門特化事務所でも規模の大きなところを選ぶのが一般的だと思います。

雰囲気が合うかどうかですが、これは面接のときの印象が大事だと思います。第一印象というのは意外と当たっているものですから。

それと業界経験が長いので、同業の友人知人も多いかと思います。

その友人たちから情報をフルに集めてみましょう。

組織化、大規模事務所ならそこで働いている人や、その友達に当たることもあるでしょうから、生の情報を仕入れて判断材料にするのがいいと思います。

雰囲気の悪い税理士事務所に永久就職するのは人生の質を大きく損ないます。

それから給与面も入社時にしっかり交渉しましょう。

税理士業界は給与の決め方は会社によってバラバラです。

一生働くつもりで最後の就職に臨むわけですから、ここも妥協せずに最初の給料、そしてその後の昇給について聞いておくことも大事です。

特に昇給を重視した方が長期的にはお得です。

結論としては組織化事務所、大規模事務所、専門特化事務所のうち規模の大きいところのうち雰囲気が合うところを狙って、将来の安定を得るのがベストかと思います。

 

以上、3つのパターンに分けて経験者が次の会計事務所を選ぶ際の基準をお伝えしました。

自分のキャリア形成は戦略的に行う必要があります。効率的にキャリアップできるように参考にしてみて下さい。

 

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>>>この記事を読んだ方は以下のような記事を読んでます!

・就職してはいけない会計事務所、5つの見分け方

・税理士合格者対談「働きながら短期間で5科目合格する秘密」

・会計事務所ってどういうポイントで選べばいいの?(未経験者向け)

<i></i>この記事を書いた人

ベンチャーサポート税理士法人 中村 真一郎
ベンチャーサポート税理士法人 中村 真一郎
税理士/総代表

昭和50年生まれ。愛媛県出身。

小学校から高校まで、地元愛媛で育つ。
18歳で大学進学のため、京都へ。
24歳のときに税理士資格を取得。

その後、梅田にある会計事務所に勤務。
外資系企業を担当し、会計業務だけでなく本国への実績レポートや銀行業務等をアウトソーシングで受託支援。
在職中はユニバーサル・スタジオ・ジャパンの日本進出にも携わる。

26歳のときに税理士登録後、転職し起業支援を行う会計事務所に入所。 多くの企業の会社設立、会計業務立ち上げを経験し、起業の大変さを肌で感じ、税理士の使命は中小企業経営者のよき理解者となり、共に発展していくことだと強く認識する。

2003年8月ベンチャーサポート総合会計事務所を設立。現在も変わらず「起業家を全面的にサポートする」ことを人生最大の使命と考えている。

趣味はサッカー観戦と競馬と読書。プレミアリーグ「アーセナル」のファンで毎年ロンドンへ通う。凱旋門賞を見るため毎年パリにも通いたいがそれは将来に。読書は幅広く何でも読む。特に歴史には詳しく「全ての答えは歴史の中にある」が持論。